不定形耐火物の設計および構造
- れんがの目地割りなど、設計上の様々な制約に拘束されず、基本仕様に忠実な設計が可能です。
- アンカーメタルやアンカータイルの採用で、任意の厚さや形状の炉壁構造が設計できます。
- 炉構ケーシングの精度に制約を受けず、仕上がり寸法の自由な裁量範囲が確保できます。
- 適切なアンカーの設計によりケーシングとの密着性が良く、継ぎ目無しの一体構造とすることが可能なため、スラグの浸透、ガスリーク、エアーの侵入を防ぐことができます。
- プレキャスト、プレハブなどの工法の採用により、施行現場において随時適切なブロックや炉壁を自由に得ることができます。
- 膨張代は適切な位置に自由に得ることが可能です。
材質的特性
- 熱伝導率が低いためエネルギーロスが少なく、炉壁を薄くすることが可能です。また、ケーシング構造の軽量化も可能です。
- 容積安定性や耐スポーリング性に優れており、急熱急冷下での損傷が減少します。
- 熱間膨張と永久収縮が互いにバランスを保っており、炉構ケーシングの損傷が減少します。
- 表面焼結層により金属やスラグなどが内部へ侵入するのを防ぐため、炉構造として耐食性に優れています。
- バインダーの種類が豊富で、その応用範囲も広いため、炉の設計、仕様、施行、操炉に適合した工法と材質の選択が可能です。
施工
- 一度に多数箇所の施工が可能で、工期の短縮が図れます。
- 未熟練者でも容易に施工ができ、施工管理に優れています。
- ガニング、ポンプアップ、プレハブなどの機械化および省力化が可能で、工期ならびに工事費が大幅に低減できます。
- レンガ積み工法における切断、加工などによるロスがなく、また多数の異形レンガの運搬や識別の煩わしさがありません。
- 応急的な補修が速やかにでき、安全性も高くかつ経済的です。
- 部分修理の場合、短時間で適切に改修が行えます。
炉の補修
- 熱伝導率が低いため、急速な昇温過熱が可能で、炉の休止期間を短縮できます。
- 大きな崩壊がないため損傷箇所の余命が的確に判断でき、炉修計画が立て易く、緊急停止の 危険性が減少します。
- 製品は袋または缶入りなので、購入および在庫管理に手を煩わすことがありません。
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